んみたい手を探

Rude Girl

2017年03月23日 13:04

シナリオ通り警察に駆け込んだ夏輝がパトカーに乗って、河原にやってくるのをわんこに戻った俺はいい子で待っていた。辺りをくんくんと嗅いでみたり、ほんの少し前足で土を掘り返したりして、ちびの小犬の演技をしてた。
お散歩途中で、いつもお利口な俺が吠えるのがおかしいんです、と夏輝が通報したのだ。最初は取り合わなかった警察官も、土が柔らかくて、動物が掘り返した跡が気you beauty 美容中心好唔好になるんですと、付け加えたら腰を上げた。

「わんっ!」(夏輝~~!!)

「ナイト、おまわりさんに来てもらった。」

犬型になると嗅覚が鋭敏になり、辺りにはすえた血の匂いが漂っているのに気付く。
ほんの少し掘った警察官が顔を歪め、すぐに顔色を変えて応援を求める無線を飛ばした。
やがて青いシートに包まれた高校生を発見するまでに、それほど時間はかからなかった。
「俺が世界の終末を一緒に見届けたいと思っている楊婉儀幼稚園奴は、おめぇだけだぜ。」

「ほんとう……?」

「嘘なんざ一文にもなりゃしねぇよ。……来な。言葉なんて必要ねぇ。」

俺ががんばって火を付けた神さまの身体を、父ちゃんは容赦なく奪うとあんあん言わせ、俺は仕方なく前しっぽを自分の前足でぎゅっと握って我慢した。

「そろそろ、潮時だな、ナイト。父ちゃんと一緒に、運命の相しに行くぞ。夏輝に別れを告げて来い。」

「父ちゃん……。それって……。」

「自分でもわかってるんだろ?」

「あ~~ん……、長次郎~~っ……。」

種の本能が告げる恋の季節は、すぐそこまで来ていた。
俺は育ての親の夏輝と別れて、父ちゃに永遠の恋をして子供を作るんだ。
そしていつか狗神の修行を経て、俺も父ちゃんみたいなUnique Beauty 好唔好立派な狗神になる。
それはもう自然の理で、決まった運命だった。
今度こそ、父ちゃんの言う運命の潮時っていうやつだ。